僕らのまっ黒体験!サマープログラム 01  vol.1

1.事業趣旨

 (財)日本ユースホステル協会・小豆島オリーブユースホステルでは文部省委嘱事業として、子ども達が親元を離れ参加する社会化経験プログラムである「僕らのまっ黒体験!サマープログラム 01」を、小中学校の長期休暇中である8月夏休み期間中に小豆島オリーブユースホステルを中心に開きました。

 今回の事業にあたり、つぎの2点を行事目的として掲げました。
  (1)体験活動・自然体験を通して、自分を中心とした自然環境・生活環境・社会環境
     への意識を芽生えさせる
  (2)年齢層の異なる子供同士が集団生活を送ることにより、
     自主性・協調性・創造性等、豊かな社会性を培かう
 そして、主として環境教育にスポットを当て行事を組み立てました。

 以下は、その記録です。

なお、「僕らのまっ黒体験!サマープログラム 01」は文部科学省「子ども長期自然体験村」委嘱事業「小豆島少年自然体験村」として行っております。

2.主催

(財)日本ユースホステル協会

小豆島少年自然体験村
実行委員会

4.後援

香川県
香川県教育委員会
内海町教育委員会
池田町教育委員会
土庄町教育委員会

3.主管

小豆島オリーブユースホステル
オリーブ・カウンセラーズ・クラブ

5.協力

香川県ユースホステル協会
ボランティアグループ DIG DUG
B&G財団 小豆島支部

6.期日・会場・募集対象・人数

平成13年8月14日(火)〜28日(火) 14泊15日
小豆島オリーブユースホステルとその周辺
小学5年生〜中学3年生  男女 14名

7.内容

  DATE AM PM NIGHT
ファースト
ステージ
*仲間をつくろう*
8/14 ---- 入所式
安全教室
オープニングパーティー
(Ice Break Game)
8/15 草木染め、
バンダナ・グループ旗作り
Action Socialization
Experiences
町内盆踊り大会参加
しょうろう流し見学
8/16 石けん作り
貝割れ大根種付け
サンド・アート・コンテスト
(砂の芸術大会)
ナイトネーチャーゲーム
みんなで考えた「きもだめし」
8/17 そうめん樽のり ホステリング準備
8/18 条件付ホステリング(条件:琴平金比羅神社でグループ全員の写った写真を撮ってくる)
セカンド
ステージ 
*仲間を知ろう*
8/19 Hostelor's Rest

(石けん続き・発表会準備)
環境教育プログラム
「ごみって何だ?」
(Project WILD,IORE SHEET)
ホステリング発表会
8/20 環境教育プログラム
「ごみの重さを量ろう」
地場産業体験
「醤油工場ラベル貼りに挑戦」
みんなで考えたプログラム
「パーティー」
8/21 環境教育プログラム
「ごみのCMをつくろう」
ビデオ鑑賞会
(壺井栄「二十四の瞳」)
環境教育プログラム続き
「CM発表会」
8/22 内海リサイクルセンター見学 キャンプ準備 天体観測
8/23 女木島(鬼ヶ島)キャンプ                        (女木島キャンプ場2泊)

(Project Learning Tree)
8/24
8/25
ファイナル
ステージ
*自分を知ろう*
8/26 Hostelor's Rest パーソナル興味別プログラム
(ナチュラル素材夕食作り)
夕食パーティー
ナイトトラップ
8/27 カヌー・ヨット体験(小豆島ふるさと村にて) キャンドルの集い
8/28 退所式・解散 ---- ----
8月20日〜21日にかけての台風11号、26日の風雨の影響で、当初予定より変更がありました。
それにともない「豊島産廃場見学」「カヌー体験スクール」等が注止ないしは変更になっています。





ファーストステージ(***仲間をつくろう***)

8/14

「こんにちわ!」

始まりました
「僕らのまっ黒体験!サマープログラム 01」
今回も千葉から岡山まで
全国から14人が小豆島に集合しました。
まずは入所式です。

「イロンナヒトガイル・・・」

さぁ、15日間の生活の始まり始まり・・・
ユースホステルでは、食事の時間、
お風呂の時間等、生活の時間が決まってます。

「1日の予定」の紹介です。

「みーんな、よーくきいておかないと、
 ご飯終わってるかもしれないよ!」
「えーっ」

しんけんしんけん・・・
時間は覚えておきましょうね。
「自分の身は自分で守ろう!」
安全教室の始まりです。

「この絵の中は、どこが危険でしょう?」

外で活動するときや、お風呂の中、
ベッドで寝るときなど、
いろいろな場所の絵を見て考えました。

でもやっぱり、自分は自分で守らなけりゃ!
できたら他のお友達も気遣ってあげましょ!
初めてのユースでの食事。
ユースホステルでは、他に泊まってる人達と、
いっしょに食事になります。

「たくさん泊まってる人がいるでしょ?」

今日は大学生のお兄さんお姉さんが
たくさんいました。
食事が終わって、ゲーム大会。
みんな、初めての人ばかりなのに、
もう仲良くなっているんだから・・・

「カメの人同士勝ったらウサギに、
ウサギの人同士勝ったらヒトになれます・・」

「わーぁ、また、カメからやり直しだ・・・」

さーぁ、最後までカメの人は?
「初めまして、私こういうものです」

紙で自分の名刺を作って、
いる人全員と交換しました。

「エー、まだぼくの名刺もらってない人は・・?」

みんなお父さんお母さんになった気分でしょ?

8/15

ユースホステルの朝は、
「朝の集い」から始まります。

今日ははるばる茨城から
「全日本拍手協会」の拍手するぞう先生を
お迎えして、拍手の練習をしました。

「心は一つ!」

うーん、バッチリ拍手があいましたね〜。
一人一人、草木染めでバンダナを作りました。

「とにかくどんな色が出せるか、試してみよう!」

雑草、花、ハーブ、ブドウのみと、
いろんなものを採ってきては、
どんな色がでるのか試してみました。

微妙に色が違うでしょ?
絞り染めで、各人模様は個性的?!
「海、行くか!」

ユースホステルの目の前は、
プライベートビーチ!

「本格的に泳ぐのは、明日からだよ・・・」

でも、海を見ると泳ぎたくなるよな〜。
昼からは、グループの力を試す時間。
課題が7つでました。
「まずはデモンストレーション!」
こんがらがってつながれた手を、
みんなで協力してほどいていきます。

「いてっ・・・」
「そっちじゃないってば・・・」

なかなか難しいでしょ?
さぁ、始めますか・・・
「この小さな台の上に、
全員乗っかってください。できる?」
「・・・」

どうしてもうまくいかない・・・

このグループは、みんなが縦に
積み重なって寝てみることになりましたが、
はたしてうまくいったのでしょうか?
「ロープの間を、全員が協力してくぐりましょう」

飛び越えるにしては高すぎるし・・・
誰かが台になって、越えてみますか・・・

「うーん、バランスが・・・」

でもどうにか成功したみたいです。
「台から後ろ向きに倒れ、
他の人はそれを受け止めてあげましょう」

後ろ向きに倒れるのは、ちょっと怖いよね。
でも、グループの仲間を信じて信じて・・・

受け止める人も、
それに答えてあげなくっちゃね!

「手に力を入れて、えぃ!」
夜、ユースホステルのある、
西村地区では、盆踊り大会がありました。
バザー券ももらって、盆踊りに参加です。

「踊ってみないの?」
「・・・」

はじめは少し恥ずかしかったけど、
みんなも踊ってることだし・・・・
どうにか踊りの輪に入ることができました。
その後、「しょうろう流し」がありました。

8/16

「食べ残した残飯は、どうしてるんだろう?」

昨日からの課題です。
厨房のお兄さんに聞くと、
「コンポスト」で処理すると教えてくれました。

「食べる量は、食べる前に自分で決めようね。
だから、できる限り食べ残さないようにしよう」

どうしても残った残飯は、
「ミミズコンポスト」で処理することになりました。
グループごとに残飯の量をはかりで量り、
残飯を細かく刻んで、
「コンポスト」の中に入れます。

「わーぁ、動いてる・・・」

それがミミズ!
食べて、土に返してくれてるんだよ。
「廃油はどうしてるの?」

油が海に流れると、
多くの水がなければ元の状態に戻りません。
厨房では固めたり、
熱処理していることが分かりました。

「みんなはその廃油で石けんを作ってみよう!」

廃油とお湯と薬品を混ぜ合わせると、
何だかねっとりしてきました。

「今日はここまで、できたら使ってみよう!」
行事が終わるまでに「貝割れ大根」も
作ってみることにしました。
牛乳パックを利用して、さっそく種付けです。

「ペーパーの上を水で濡らしたら、
きれいに種を並べてね!
うまくいったら、食べられるよ」

「エー、食べるの?」
「そう、自分で作ったのを・・・」
昼からは、ユースホステル前の浜に出て、
「サンド・アート・コンテスト」です。
テーマは「小豆島の自然」。

でも作品を作るより、泳いでる人の方が・・・
暑いし、目の前海だもんね。
「ビーチ・フラッグ」大会も始まりました。
優勝は?誰だっけ?

泳いでる人もいれば、
砂に埋もってる人もいます。

「作品作らないと、時間なくなっちゃうよ」
「あ!」

ラストスパートです。
やっと作品ができあがりました。

上が「ホーホケ教」グループの「オリーブ城」、
右上が「あすかまつり」グループの
「オリーブの木」、
右下が「小豆島イオン」グループの
「巻き貝」となぜか「落とし穴」。

ま、いいか・・・
夜のゲーム大会。
自然の中に、
自然じゃないものを探していきます。

「?」

分かるかな〜。
実際の自然界でも、うまく隠れているもの、
たくさんあるんだから。
明日朝、確認に行こうね。
それが終わって、誰が言い出したのか、
「きもだめし大会」。

参加者全員で考えて、やりました。
下見も昨日の夜済んでいるしね。

くじ引きでペアーも決めて・・・

ホントはぼくも参加したかったんだけどなー
「大人は、ダメ!」

8/17

小豆島の特産は、「オリーブオイル」「醤油」と
「そうめん」です。
そのソーメン樽を海に浮かべて、
乗ってみました。

オールで漕いで、沖に出ます。
はじめはなかなか方向が定まらなかったけど、
そのうち、すいすい漕げるようになりました。

やはり、一番下手だったのは、大人かな〜。
「うまく進む?」
「どうにか・・・」

どうにかって、どう見たって、
くるくる回ってるように見えるんだけどナ〜。

まぁ、いいか・・・
最後はやはり、落としあい。
全員びしょぬれでした。
ユースホステルでは、ユースホステルを使って旅行する事をホステリングと呼びます。
今日はグループ別に、明日行く日帰りホステリングの計画を立てました。
ホステリングの条件は「琴平金比羅神社で、グループ全員が写っている写真を撮ってくる」こと。

「金比羅神社ってどこなの?」「どうやっていく?」

交通機関は何を使うのか、お金の計画、どこで昼食を食べるのか等、
調べなければならないことはたくさんあります。
昼から夕食後までグループごとに、ユースホステル内の本や、町の図書館、
インターネットなど、いろんなものを使って調べてみました。

8/18

今日はいよいよホステリングへ出発の日です。
「少し不安・・・」
でも、みんないるから・・・大丈夫!
では、「いってらっしゃーい!」

(以下は各グループごとに、子ども達の撮った写真です)
A班「ホーホケ教」グループは、
食費を浮かすために、
朝おにぎりを作っていきました。

でも琴平でも、
醤油うどんをみんなで食べました。
B班「あすかまつり」グループは、
小豆島から高松へのフェリーに乗る時、
バスを乗り過ごし、
もう少しで乗り遅れるところでした。

琴平でもグループ内ではぐれた人が出ました。
結局出会えて一安心。ほっとしました。
C班「小豆島イオン」グループは、
買い物をしようと
教えてもらったスーパーに行くと、
今日は閉店していて困ったりしました。

お昼はみんなで
ハンバーガーを食べに行きました。




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